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モナコインとは
仮想通貨のモナコイン。アスキーアートをモチーフにしたアイコンでご存知の方も多いと思います。
しかし最近、盗難事件など起きており、悪い意味で話題になっており、今後将来性や価格の予想など気になる方も多いと思います。
そこで今回は仮想通貨初心者の方にもモナコインのことがわかりやすいようお伝えします。
モナコインの基本情報
まずは基本情報をざっと。
- 名称:Monacoin
- 通貨単位:MONA
- 呼び名:モナコイン(モナーコイン)
- アルゴリズム:プルーフオブワーク
- 非中央集権、完全分散型の決済システム
- 開発者: Mr.watanabe
- ブロック承認時間:約1.5分
- 発行量上限:105,120,000(1億512万枚)
- 最小単位:0.00000001MONA(1億分の1MONA)
- ライトコインをベースに開発された
- 2014年1月1日正式リリース
- 日本発信の仮想通貨
- 2ちゃんねるのAA(アスキーアート)「モナー」をモチーフに生まれた
- 有志による開発
- マイニング:可能
- マイニング成功報酬:1ブロックごと25MONA(2018年10月現在)
- ホワイトリストと言われる、金融庁が許可している仮想通貨交換業社の取扱仮想通貨になっている
- 公式サイト https://monacoin.org/
まとめると、2ちゃんねるが起源で日本発、ライトコインをベースにしており、アルゴリズムがプルーフオブワークでマイニングが可能、ビットコイン同様の非中央集権型の仮想通貨、というところでしょうか。
モナーが起源ですので、ネタ的なコインと思われる方もいるようですが、技術ベースはしっかりしています。
モナコインの発行数、発行上限と半減期
モナコインの発行上限枚数は1億512万枚ですが、これはビットコインが2100万枚なので約5倍です。
この記事を書いている時点の発行数は63,256,750MONA、発行上限の約60%が発行済みです。
下記サイトで詳しく情報が確認できます。
モナコインにはビットコイン同様、半減期があります。
最初の半減期発生は2017年7月16日。
半減期の発生は約3年ごとで、ブロックの生成に遅延がないとして、次の半減期は2020年8月頃と予想されます。
仮想通貨は半減期の直前には価格が上昇すると言われており、モナコイン価格も前回の半減期前には上昇しました。
マイニングに成功した場合の成功報酬は1ブロックで25MONA(2018年10月現在)です。
この記事作成時のMONA価格は約130円ですから、単純計算で3250円のマイニング報酬です。
なお、マイニングには専用のPCが必要で、高額な電気代がかかり、個人マイナーやマイニングプールとの競争がありますので、マイニングを始めたい方はそれらを勘案しなければなりません。
時価総額
モナコインは各種仮想通貨の時価総額ランキングで2018年10月26日現在46位です。
以前は30位以内に入っていたのでランクダウンしていますが、相当な数のアルトコインや草コインが雨後のタケノコのように出てきている中、かなり健闘していると思います。
日本のファンの下支えが強いのだと予想されますね。
モナコインが使える場所
モナコインが使える場所は下記のように色々ありますね。
- Ask Mona:2ちゃんねるのような掲示板サイト。気に入ったコメントにMONAを投げ銭できる。https://askmona.org/
- Monappy:買い物やモナコインの管理ができるサイトでしたが、外部からの攻撃によりMONAを不正出金され停止中。。。http://monappy.jp/index.html
- ビットコインモール:Amazonのようなショッピングサイト。MONA決済が可能。商品数はAmazonには遠く及ばず。 https://bitcoinmall.jp/
- Twitter:モナコインちゃんbot(@tipmona)を介し投げ銭が可能
- ツイキャス:ユーザー同士で仮想通貨のやりとりが可能、ツイキャス内でのポイント購入可能、ウォレット機能あり。
- Monazon.jp:モナコインが使えるお店を探せるサイト https://monazon.jp/shops
- ark:秋葉原のパソコンショップ。MONA決済可能。https://www.ark-pc.co.jp/
モナコインはTwitterで投げ銭できる
特に面白いと思うのはTwitterでの投げ銭でしょうかね。
Twitterで「@tipmona tip @相手のID 数量」とツイートすればモナコインを送れます。送りつけれます。相手がいらなくても。
もらったMONAは取引所で換金したり、ウォレットに入れたりできます。
ちなみに初期のMONAユーザー達はホリエモンこと堀江貴文さんへバンバン投げ銭をして、モナコインの知名度を上げようとしていましたね。おもしろい。
モナコインはうなぎ屋さんなど実店舗でも使用可能
モナコインは実店舗でも決済できるお店があります。
上記Monazon.jp (https://monazon.jp/shops)では色々なお店を確認できますが、その中でも特にこのうなぎ屋さんは仮想通貨界隈で有名です。
このお店のTwitterアカウントもあって色々つぶやいてますね。
アップされるうなぎの写真がとにかくめちゃくちゃ美味そう!!
私もいつか行きたい。。。
モナコインを扱っている取扱取引所/販売所
現在、モナコインを取り扱っている販売所、取引所は以下の通りです。
<国内>
- bitbank
- BitTrade
- bitFlyer
- フィスコ
- Zaif
<海外>
- UPbit(韓国)
- exx.com (中国)
- Bittrex(アメリカ)
- Livecoin(ロシア)
- Bluetrade(フランス)
- CryptoBridge(不明? DEX)
- BITBOX(シンガポール 日本からアクセス不可)
日本発でドメスティックでメジャー感が弱いモナコインですが 、複数の海外取引所でも取り扱われています。
今後、海外の主要取引所に上場できれば、モナコインが盛り上がることが予想されます。
モナコインはSegwit(セグウィット)実装済み
モナコインはSegWit(セグウィット)を導入しています。
SegWitはブロックに格納されるデータサイズを減らす技術で、要はブロックチェーンでしばしば問題となる送金詰まりを解消できると言われています。
SegWitを導入によりブロックの平均生成間隔は約1分30秒で、ビットコインやイーサリアムなどよりブロック生成の処理が早いです。
Segwit実装は通貨としての使い勝手向上に貢献しただけでなく、モナコインの価格にも影響を与え、実装後には価格が上昇しました。
モナコインはアトミックスワップも導入済み
モナコインはアトミックスワップが可能です。
アトミックスワップは対応する仮想通貨同士を直接交換できる技術で、取引所など仲介者をかます必要がない交換方法です。
アトミックスワップ導入済みの仮想通貨としては、ビットコインやライトコイン、イーサリアムなどがあります。
この技術でモナコインはビットコインなどと直接交換が可能になっています。
この技術も今後のモナコインを支えていくと予想されます。
モナコインのチャート推移 暴騰と暴落
ここでモナコインの価格の推移をおさらいしてみましょう。
2014年のリリース後、モナコインの価格は約3円。
これは2016年まで続いていましたが、2,017年より段々と上昇、50円ぐらいでしばらく推移したのち、10月には約700円までジャンプアップします。
この時点で当初価格の約230倍、その後少し値を下げますが、2017年年末からの仮想通貨バブルに乗り暴騰、一気に2000円まで価格を上げました。
3円時代から比較すると約660倍のアップ率となります。とんでもないですね。
その後仮想通貨バブル崩壊で御多分に洩れず暴落、一旦持ち直しつつもまた下がっていき、現在約130円です。
なお、Zaif取引所がハッキングされモナコインなどが盗難されたことが2018年9月20日に発表されましたが、発表翌日9月21日には価格は上がっていました。
モナコインの価格予想 今後と将来性
モナコインは投げ銭遊びが活発だったりと、お遊びコインのように思われがちですが、高い技術を導入しており、しっかりした仮想通貨と言えます。
しかし、日本のユーザーの割合が多く、大きく世界展開されている状況ではありません。
様々なアルトコインが作られていく中、差別化しグローバル展開していくには少し弱いかもしれません。
運悪く複数の盗難事件に絡んでいることもマイナス要因になるでしょう。
逆にいうと、日本国内での人気は高く、一部ブロガーやインフルエンサーによる推奨で購入したという人の話もよく聞きます。
モナコインが大きく展開するために、さらに海外の主要取引所に上場することなどは難しいかもしれませんが、日本ではファンが多く、そのファンが今後もモナコインを下支えしていくと予想されます。
ちなみに私個人的にはネタコインとしか思ってなかったですし、2ちゃんねるに思い入れがあるわけでもなかったので買っていません。
一時的にでも2000円まで価格が上昇するとは思いませんでした。。。
今後もっとコミュニティが活発になったり、モナコインでおもしろい遊びが出てくるようだったら購買意欲も高まるのかな、と思います。
今後モナコインが2017年年末のバブルと同じように高騰することなどは厳しいかもしれませんが、日本のファンによるコミュニティがモナコインのイベントをやったり、モナコイン決済できるお店が増えたり、地道に基盤を固めていけるようであれば、まだまだモナコインにも今後の可能性はあるのではないでしょうか。