仮想通貨の取引におけるスプレッドってなに?

こんにちは。メーカー営業マンの佐藤健人です。

今日はこれから仮想通貨取り引きをはじめる人へ向けて、スプレッドについてお話しします。

◾️仮想通貨販売所のスプレッドとは手数料のこと

スプレッドは英語のspreadです。
spreadを直訳すると「広がり」。

何の広がりかって?
それは、仮想通貨の「買値」と「売値」の差の広がりです。

差ってどういう事?
実は買値と売値はそれぞれチャート上の価格とイコールではありません。

◾️スプレッドの仕組み

例えば、ビットコイン価格が100円のときに、販売所は売値(購入者にとっての買値)を101円に設定したりしています。

反対に買値(購入者にとっての売値)を99円にしたりと、それぞれの販売所が買値売値を独自に設定しています。

例えば、チャートで1ビットコイン=100円の時に100円では買えません。
販売価格は101円とかに設定されています。だからこの時、1ビットコイン買うには101円の支払いが必要。

逆に売るときは、コイン価格が100円のときに(販売所の)買値が99円に設定されてたりする。

100円の1ビットコインを101円で買って、99円で売る。

購入者からすると、同じ100円の時に売り買いしてるはずなのに、実際は2円取られてる。この2円がスプレッドです。
売値と買値の広がり=販売所の利益=手数料です。

実際に、私が購入した時のXRP価格はチャート上21円を切るか切らないかぐらいのタイミングでした。でも購入レートは約21.6円でした。

■今の手数料は高い。でも手数料は安いほうがいいとは限らない。

私がリップル/XRPを購入したコインチェックはこの手数料が高いと言われてます。
でも手数料が高いこと=単純に悪いこと、ではありません。
今の段階では。

そりゃあ安いに越したことはないけど、販売所も非営利組織じゃありません。健全な経営には利益が必要です。

販売所は取引の仕方によってはウォレットの役割も担いますが、
その場合、販売所の経営状態はセキュリティの安全性に影響します。

特にセキュリティ対策はしっかりしてもらいたいから、設備投資のためには、ある程度手数料がかかるのはしょうがない。

仮想通貨の販売所に限った話ではないけど、しっかりしたサービスを継続的に受けるには、私はサービスを提供する会社にしっかり利益を確保してもらいたいと考えています。

そのほうが使う方としても安心感がある。

例えば、私はエバーノートを愛用してますが、ちょっと前に値上げして話題になりましたよね。
でも私は月々数百円の値上げでエバーノートをやめようと思わなかったし、逆にしっかり利益を取って永続的にサービスを継続してほしいですね。

仮想通貨取引は今はまだ黎明期。
国内の販売所も少ないですし、今ある販売所には体力をつけてもらって、永続的で安全な取引ができる体制を整えてもらわなければなりません。

■営業マンはお金の回収ができない取引先とは付き合いません。

メーカー営業マンの仕事で言うと、仮想通貨販売所は取引先代理店や商社、もしくは直接取引のエンドユーザーに言い換えられます。

取引にあたって、まず最重要なのはお金をちゃんと回収できるか、これにつきます。

商品を売ったはいいがお金が入金されない、
とか、
入金されるが入金遅延が発生してお金をもらうのが約束の1ヶ月先とか2ヶ月先になったりする、
という取引先はリスクが高くて商売になりません。

仮想通貨の販売所も同じです。
購入したコインがきちんと守られない、出金が危うい、という販売所は使うことができません。

■将来的に手数料は安くなります。

まだしばらくかかりますが、
ゆくゆくはスプレッドの幅は狭くなり、手数料は安くなるでしょう。

将来的に販売所が増え、業者間の競争が激しくなると、顧客を獲得するためには手数料を下げざるを得ません。

FX業者においても、スプレッドの幅が大きい業者は淘汰されていっています。

まだまだ仮想通貨取引が本格化するのはこれからです。
目先の手数料の安さだけではなく、セキュリティの安全性や、販売所の将来性にも目を向けて、取引所を選んでください。