【超初心者向け!】ビットコイン・仮想通貨とは何なのか?

こんにちは、メーカー営業の佐藤です。

今日は今話題のビットコイン・仮想通貨とは何なのか、
すごーく基本的な事についてお話しましょう。

ビットコイン以外にも仮想通貨は山ほどあります。
今回はわかりやすくビットコイン=仮想通貨としてお伝えします。

■ビットコインは、個人間でやりとりできるお金の代わりになるもの

まずビットコインのはじまりから。
ビットコインは2009年に中本哲史さんが発表した論文をもとに、
有志の人々によってプログラムされた、デジタルのお金です。

ちなみにこの中本哲史さんの素性は不明ですが、
論文の原文は下記にて公開されています。
Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System

ここにはこう書いてあります。

P2Pの電子マネーを、金融機関を通さずに、個人と個人が直接オンライン取引ができる技術です。

P2Pとは、peer-to-peerの略で、
個々のパソコンやスマホ同士で直接やり取りのできる技術のことです。

winnyとかwinMX、Napsterのファイル交換ソフトで使われている技術、
と言ったほうが身近に感じるかもしれません。

その個々のパソコンを直接つなぐP2Pの技術で、
個人同士が直接電子マネーのやりとりができるのが、ビットコインというわけです。

■SuicaやICOCA、PASMO、nanacoなどとビットコインの違いは?

ビットコインは電子マネー、つまりデジタルのお金ですから、
物理的に存在する紙幣や硬貨はありません。
オンライン上にデジタルデータとして存在するだけです。

電子マネーと聞いて、SuicaやICOCA、PASMO、nanacoなどを思い出すでしょう。
waonやiD、楽天EdyやQUICPay、au WALLETなんかも電子マネーですね。

でもこれらの電子マネーとビットコインでは決定的な違いがあります。

SuicaはJR東日本、nanacoはセブン・カードサービスという会社が運営しているように、
その電子マネーを発行し運営する会社が存在します。

ビットコインにそのような会社はありません。

Suicaやnanacoはどこでも使えるわけではありません。
それぞれ独自の運営ルールがあり、それを決済手段として利用している企業やお店でのみ利用ができます。

ビットコインも今はまだ、どこでも使えるわけではありません。
支払いに使えるお店の数もまだほとんどありません。
今現在、利用可能店舗数はSuicaの足元にも及びません。

しかし、将来性という意味では、ビットコインのほうがダントツに期待されています。
インターネットが出来て、IT革命と言われましたが、
ビットコインはそれと同等の革命を起こす可能性がある、と言われています。

■ビットコインは革命的な技術

ビットコインが革命を起こすと言われているのはなぜか。

Suicaやnanacoは支払い方法としてある程度シェアがあるとは言え、
あくまで日本国内のみの利用に限られます。
将来的にも、海外でSuicaやnanacoが使えるようになるかというと、厳しいでしょう。

対して、ビットコインは世界中で決済手段になりえます。
そして実際になりかけています。

Suicaやnanacoはその運営会社との契約した企業(店舗)を介して初めて決済手段となり得ます。
小売業の店舗はカード読み取り端末など設備投資も必要ですし、
システムインフラも整えなければならない、
更には顧客情報管理に高いセキュリティが求められるので、採用するにはハードルが高いです。

そして、海外の企業がわざわざ日本のJRやセブン・カードサービスと契約して、
Suicaやnanacoを決済手段として採用するでしょうか。
相当のメリットを出さないと厳しいでしょう。

ビットコインにはこれらのハードルがありません。
極端に言うと、スマホとネット環境さえあれば、誰でもどこでも利用でき、
決済手段となえります。

ワールドワイドに展開ができるのです。
インターネットが起こしたIT革命と同じことが起きようとしています。

革命と言われるもう1つの理由は、ビットコインに使われているブロックチェーンという技術ですが、
これについてはまたいずれお話しましょう。

■ビットコインでの送金

ビットコインは、お金の送金にも利用できます。

例えば、親から遠方地で一人暮らししている大学生の子供に仕送りをする場合、
会って直接お金を渡す以外には、銀行での送金が一般的です。

この場合、当然銀行を介して送金するのですが、
ビットコインの場合は銀行が不要になります。
P2Pですので、当然ですね。

下記はAさんからBさんへ送金する場合のイメージになります。

銀行を介すと手数料を取られます。
ビットコインも手数料を取られますが、銀行の手数料に比べたら僅かな金額です。

銀行では休日の送金は制限されますが、ビットコインでは24時間いつでも可能です。

■将来、ビットコインは世界共通のお金になるかもしれません

2017年9月現在、ビットコインはまだまだ決済手段としてはマイナーです。
ビットコインを所有している人もわずかです。

しかし、今回お話したようにビットコインにはワールドワイドで展開できる将来性があり、
世界共通のお金になる可能性があります。

日本円の信頼性とビットコインの信頼性では雲泥の差がありますので、
日本で暮らしている私たちには、今すぐ代替の通貨は必要とされていません。
わざわざ日本でビットコインを使うメリットはほとんどないでしょう。

しかし、ひとたび海外に目を向けるとどうでしょう。
自国通貨がハイパーインフレで紙くず同然の価値しかない国では、
ビットコインが資産になりえます。

他にも身近なところでは、
私のような営業マンが海外出張に行った際、ビットコインがあれば支払いに使えて便利です。
出張先の通貨へ両替しなくてもよくなります。

以前、インターネットは世界共通の通信手段として革命を起こしました。

ビットコインも世界共通の決済手段として革命を起こそうとしています。
ビットコインが世界の通貨の覇権を握る可能性は十分にありますので、これから目が離せませんね。