ZAIFトークンの今後は?将来性は? Zaifトークンのおさらい。

今ニュースを賑わせているZaif取引所とその運営会社テックビューロ社。
ハッキング被害にあい、67億円ものビットコインなどが流出したと言われています。

年明けのコインチェック社のNEMハッキング事件の記憶も新しいところですが、
テックビューロ社による今後の対応も前途多難と予想されます。

ZAIFトークンのホルダーも気が気ではないと思いますが、
あえてこのタイミングでZAIFトークンのおさらいと、今後について考えてみたいと思います。

◆ZAIFトークンとは? 特徴は?

ZAIFトークンとは、テックビューロ社が運営する取引所Zaifにおいて、
Zaifが独自に発行しているトークンです。

ビットコインのブロックチェーン技術であるカウンターパーティを利用して発行されており、2016年7月にザイフ取引所に上場しました。
Zaif取引所においてのみ販売されており、日本円やビットコインで売買できます。

トークンの表記は大文字でZAIF。
Zaif取引所の綴りは小文字を含むZaifで、大文字か小文字かで区別されています。
ザイフトークンを略して「ザフト」とも呼ばれています。

発行上限は8,999,999,999枚、約90億枚です。
発行枚数などの情報は、下記サイトでもチェックできます。
https://xchain.io/asset/ZAIF

ちなみにトークンとは、ある商圏でのみ利用できるポイントや商品券のようなものです。
トークンには株のように配当金や株主優待サービスなどはありませんが、
様々な仮想通貨取引所がトークンを発行しており、
取引所によっては取引所内の売買に対してトークンによるディスカウントを行うなど
特典を付帯していたりします。
現状、ZAIFトークンにはそのような明らかなメリットはありません。

ZAIFトークンでできる主な事は、
・Zaifサービス内で投げ銭
・COMSA独自トークンであるCMSトークンと交換可能
・時折行われるイベントやキャンペーンで使用できる
ぐらいでしょうか。

テックビューロ社の商圏でしか通用しないもののため、
テックビューロの信頼性が落ちればZAIFトークンの価格は下落しますし、
もしテックビューロの事業が頓挫するなどした場合、ZAIFトークンは無価値になります。
テックビューロ社とZaif取引所の動向=Zaifトークンの動向、と言えるでしょう。

◆テックビューロとは?事業は?

では、テックビューロ社のとはどのような会社でしょうか。
テックビューロ社の主な事業は下記になります。

・仮想通貨取引所「Zaif」の運営
・ICOをサポートするプラットフォーム「COMSA」の運営
・プライベートブロックチェーン「mijin」の提供

「COMSA」と「mijin」に関しては下記公式youtube動画がわかりやすいですね。

「COMSA」動画
https://www.youtube.com/watch?v=OWfzSjxA55k

「mijin」動画
https://www.youtube.com/watch?time_continue=100&v=YjCvp7Gtg6A

なお、社長の朝山貴生氏はNEM.io財団の理事を務めています。

◆ZAIFトークンの価格の推移

ZAIFトークンは2016年7月末から開始、1円でスタートし、上場直後は約4倍まで跳ね上がりましたが、
12月以降は1円以下で推移、一年後の2017年7月には0.2円程度まで下落、
ZAIFトークンとCOMSAトークンの交換が可能となるとの材料で8月以降上昇しました。

更に仮想通貨が盛り上がった昨年年末からのバブルでは約4円まで上昇しましたが、
コインチェック事件以降のバブル崩壊でご多分に漏れず下落、
9月20日のZaif取引所ハッキング事件などありつつ現在は約0.24円で推移しています。

チャートは下記公式サイトにてチェック可能です。
https://zaif.jp/trade/zaif_jpy

◆ロックアップ

ZAIFトークンは発行枚数90億枚と言われており、そのうち半数の45億枚をテックビューロ社が保有していると言われています。
もしテックビューロがトークンを大量に売却すると、価格が暴落します。
それを回避するため、テックビューロ社は発行枚数90億枚のうち、
4分の1の22.5億枚をロックアップすることにしました。

ロックアップとは、Zaifトークンを一定期間、凍結し使えなくすることで、
テックビューロはこの期間をを2018年12月末までとしました。
これにより、テックビューロがトークンの価格操作をしているのではないかという懸念を払しょくしたい狙いがあります。

余談ですが、ロックアップは仮想通貨XRP(リップル)においても行われています。

◆Zaifの問題点

上記のようにテックビューロは様々な魅力的な事業を推進しており、
ファンもいますが、反対によく思っていない人達もいます。

Twitterなどをチェックしているとよくわかりますが、
特にZaif取引所は色々と問題があるため、あまり評判がよくありません。

簡単に羅列するだけでもZaif取引所の問題は多数あります。
・不正出金
・ビットコイン0円問題
・強制的なロスカット
・システムとサポートに対する業務改善命令
・サーバーダウンによる通信エラー

特にサーバーダウン時に表示される「502 Bad Gateway」の画面はトレーダー達の怒りを買っており、
Twitterでは一時期相当揶揄されていました。

そして先日9月20日のハッキング事件が起こり、
不評に追い打ちをかけている状況です。

◆zaif トークンの価格、将来性

では、今後ZAIFトークンの価格的な将来性は悲観的でしょうか?

テックビューロ社の将来性=ZAIFトークンの将来性、と言える中、
短期的にはZaif取引所のハッキング事件により、悲観的な状況と認識されているでしょうし、
ZAIFトークンはテックビューロ社の商圏内でのみ使われるトークンですので、
Zaif自体の信頼性が落ちてしまっている今の状況では、価格上昇は相当厳しいと思われます。

年始のコインチェック事件で、運悪く狙われてしまったNEM(XEM)同様の状況でしょう。

ちなみにNEMは昨年10月頃に約20円程度、年末年始のバブルで上昇しましたが、
コインチェック事件以降、大幅に下落し、現状約10円まで値を下げています。
ZaifはNEMとの繋がりも強く、踏んだり蹴ったりという感があります。。。

◆zaif トークンの今後

ただ、ZAIFトークンの価格も仮想通貨市場全体の動向にある程度は引っ張られるでしょうから、
昨年末のような全体的な上昇が再度ありえるのであれば、
ZAIFトークンの短期的な上昇もあり得るかもしれません。

しかも、仮想通貨投資の初心者は単価の安い通貨を買う傾向があります。
昨年末は数十円と比較的単価の安いXRPやNEMが買われ、かなりの上昇率を記録しました。
ZAIFトークンも単価が安いので、また全体的な波が来るようであれば、短期的にも少しは期待できるかもしれません。

そして、長期的にはテックビューロ社の信頼回復と、
COMSAとmijin事業の成功、ZAIFトークンの具体的な利用の促進が上昇へのカギとなるでしょう。

トークンエコノミーの将来性に関しては、
ホリエモンこと堀江貴文さんも以前から「間もなくトークンエコノミーの年になる」と仰られています。
現状は社会実験のような状態ですが、将来的に発展拡大していくと言われていますので、
ZAIFトークンも長期的な視点で見れば、まだまだ将来性はあるかもしれません。

しかし現状はZaif再建は茨の道であることに違いはないでしょう。
厳しい道程ではあると思いますが、仮想通貨の未来とテクノロジーによる明るい未来のためにも
テックビューロ社の検討を祈りたいと思います。

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