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仮想通貨に池上彰さんが注目
非常に注目の高まっている仮想通貨。
あの有名な池上彰さんも度々テレビなどで取り上げています。
池上さんがどのように仮想通貨を解説しているか、調べてみました。
この記事では池上さんがどのように仮想通貨を紹介しているか、さらに池上さんの目線を通して追加解説を入れ、仮想通貨をわかりやすく説明します。
池上彰さんとはどんな人か?
まずはカンタンに池上さんの略歴を。
池上彰さんは1950年長野県松本市生まれ。
NHKへ入局し、記者などの活躍を経て、2005年からフリーランスに。
テレビやラジオなどのメディアで活躍するとともに、大学教授などとしても活躍されています。
最近のテレビでの名解説で皆さんもよくご存じの方と思います。
では池上彰さんは仮想通貨をどのように解説しているでしょうか?
池上彰さんは仮想通貨をこのように解説
「仮想通貨とは何か?」池上さんはこのように説明しています。
仮想通貨は種類が1500種類以上あり、日本では主に30種類が取引されている。
一番有名で一番取引が多いのはビットコイン。
ビットコインは2009年に生まれた仮想通貨。
(出展:フジテレビ 金曜プレミアム・池上彰SP 徹底解説!!オレオレ詐欺&仮想通貨~あなたの生活を揺るがした身近な危険SP~)
池上彰さんが考える、そもそも通貨とは?
池上さんはそもそも通貨とは何か?と問いかけています。
通貨とは、
- 交換できる
- 貯蓄ができる
- モノの価値を測る
この3つを備えているものを通貨と呼ぶ。
さらには、みんなが通貨と思っていれば、通貨として通用するし、
仮想通貨も、それが通貨と思っている人の間では通貨として通用する。
(出展:フジテレビ 金曜プレミアム・池上彰SP 徹底解説!!オレオレ詐欺&仮想通貨~あなたの生活を揺るがした身近な危険SP~)
なんだか曖昧なもののように感じますが、通貨とはこのようなもので、皆さんが普段何気なく使っている法定通貨(円)もこのような考えがベースにあります。
日本円は非常に安定した価値があると考えられているため、仮想通貨などとは信用性が格段に違い、それは皆さんも肌で感じていると思います。
ただし、ひとたび日本国や日銀などの信用が何かのきっかけで急激に失墜した場合には、仮想通貨が日本円(法定通貨)の価値を逆転する可能性だってゼロではありませんよ。
さらに、このように説明しています。
- 仮想通貨=主にインターネットの世界で使われているお金=形がない=取引所で取引
- 法定通貨=現実世界で使っているお金=紙幣や硬貨がある=銀行などで取引
仮想通貨でもモノは買えるし、貯蓄もできる。
日本円はバックにいる国を信用しているからお金として流通されている。
対して、仮想通貨は利用者全員に取引データが保管されている。
このデータは通帳のようなもので、もし改ざんされたら、他の人とのデータの照らし合わせで改ざんがバレる。
これが仮想通貨が信用されている理由。
仮想通貨はもともと暗号化されているうえ、利用者全員でデータを管理しているので改ざんができない(改ざんがバレる)、このことにより信用を得ており、モノの価値を測ることができる。
(出展:フジテレビ 金曜プレミアム・池上彰SP 徹底解説!!オレオレ詐欺&仮想通貨~あなたの生活を揺るがした身近な危険SP~)
「仮想通貨の利用者全員に取引データが保管されている」っていうのは正確には正しくないですね。
利用者全員というと、ただ売買だけに関わっている人のことも含めるように思われちゃいますが、多分ここでいう利用者とはノードの事を言っているんでしょうね。
ノードというのは、ビットコインのマイニングに参加し、ビットコインの稼働に貢献している端末のことです。
しかし、さすが池上さん。
非常にわかりやすく説明しています。
仮想通貨はお金にできる?
仮想通貨はお金に換えられるか?という質問に対して、
お金に替えられます。
為替のようなものです。
1ドル=何百円、というように1ビットコイン=何万円、のように毎日変動しています。
(出展:フジテレビ 金曜プレミアム・池上彰SP 徹底解説!!オレオレ詐欺&仮想通貨~あなたの生活を揺るがした身近な危険SP~)
今、仮想通貨は価値が乱高下し、暴騰暴落を繰り返していますので、非常に投機的な側面が強い状況になっていますよね。
電子マネーとの違いは?
電子マネーとの違いにも非常にわかりやすく解説しています。
電子マネーは円のまま使用されますが、
仮想通貨はそのほかの通貨に両替して使います。
(出展:テレビ朝日 池上彰のニュースそうだったのか!!)
SuicaやPASMO、今話題のPaypayやLINE Pay、楽天Payなんかは電子マネーですね。
電子マネーは円をチャージしてから使ったり、キャッシュカードに紐づけて支払ったりします。
いずれにしても直接 円を使用します。
電子マネーは円を使うための道具、と思えばいいでしょうか。
対して仮想通貨は、円を一旦仮想通貨に交換し、その仮想通貨自体を使用します。
仮想通貨で直接モノも買えるし、貯蓄もできる。
ある意味、法定通貨と仮想通貨は対等な関係とも言えるでしょうか。
電子マネーはあくまで法定通貨を電子的に決済する方法に過ぎませんから、仮想通貨とは全くの別物ですね。
更には、法定通貨の円やドルよりも仮想通貨には優れている面があります。
それは、仮想通貨は世界共通の通貨として使用ができる、ということです。
仮想通貨は国が発行しているわけではなく、世界中にいる利用者(ノード)が管理していますから、国境が関係ありません。
つまり、インターネットにつながるところであれば、世界中どこでも使えます。
この面では仮想通貨は法定通貨より優れていますね。
池上彰さんが考える仮想通貨の価値は?
池上さんは仮想通貨の価値について、このように説明しています。
金と同じに考えてください。
金と同じように「価値を守るために枚数が限られている」。
それにより価値が守られている。
(出展:テレビ朝日ここがポイント!!池上彰解説塾 3時間スペシャル)
仮想通貨の価値は、その希少性(数の少なさ)から、価値を保っている、と言っています。
数が多いと価値が薄まるのは当然ですね。
金やダイヤモンドは美しいから価値があるのではなく、埋蔵量が決まっていて、希少性から価値があります。
仮想通貨もその希少性で価値をあげているんですね。
池上彰さんが説明する仮想通貨が広まった出来事
仮想通貨が世界に広まったきっかけについても解説されています。
キプロスの金融危機の時に、銀行の預金封鎖がされた。
その時、ビットコインのホルダーはお金に困らなかった。
銀行預金は封鎖され引き出せないが、ビットコインなら世界のどこでも換金できたから。
あ、こういう方法もあるんだ、とビットコインが注目された。
(出展:フジテレビ 金曜プレミアム・池上彰SP 徹底解説!!オレオレ詐欺&仮想通貨~あなたの生活を揺るがした身近な危険SP~)
金融危機のリスクヘッジとして仮想通貨が注目されている側面もあります。
たとえば、中国などでも自国の法定通貨があまり信用されていないといいます。
よって、仮想通貨が資産の保全で利用されていたりしますね。
池上彰さんが解説する仮想通貨の問題点
池上さんは仮想通貨の問題点にも言及しています。
「価値の変動が激しい」
変動が激しいので、ギャンブルのように投機性が高まっている。
ビットコインの投機で億単位の資産を得た、億り人と呼ばれているような人もいる。
ただし、価値の変動が激しいと、支払いに使いにくい。
(出展:フジテレビ 金曜プレミアム・池上彰SP 徹底解説!!オレオレ詐欺&仮想通貨~あなたの生活を揺るがした身近な危険SP~)
たしかに仮想通貨は価値が乱高下し、暴騰と暴落を繰り返しており、通貨としては非常に使いにくい状態です。
1BTCが100万円の時にする買い物と、1BTCが50万円の時にする買い物では損得が倍になってしまいますからね。
これに関連するかどうかわかりませんが、金融庁は仮想通貨の呼称を「仮想通貨」ではなく、「暗号資産」へ変更しようとしています。
池上さんはもう一つの問題点も説明しています。
「セキュリティの問題」
仮想通貨自体の問題ではなく、取引所のセキュリティの問題で盗まれてしまうことがある。
(出展:フジテレビ 金曜プレミアム・池上彰SP 徹底解説!!オレオレ詐欺&仮想通貨~あなたの生活を揺るがした身近な危険SP~)
これは2018年年初のコインチェック事件や、その前のマウントゴックス事件の事ですね。
マウントゴックス事件では取引所が破綻しました。
ただし、池上さんの言うように、仮想通貨自体の問題ではなく、取引所の問題であったため、事件で問題となったビットコインやNEMは今も市場で流通しています。
池上彰さんの仮想通貨解説はわかりやすい
さあ、みなさんいかがでしたでしょうか。
さすが池上彰さんですね。
非常に説明がわかりやすかったです。
仮想通貨は難しいなあ、と思っていた人にも、わかりやすい説明だったのではないでしょうか。
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